リポート

自衛隊観艦式2009

3年に1度の持ち回りで陸海空自衛隊が開催する観閲式、今年は海上自衛隊主催による観艦式が挙行された。

観客が実際に乗艦できるとあって、毎回チケットの抽選率は高騰し人気が高い。

そんな観艦式も今回はインド洋への派遣、原油高騰、艦艇の大型化による隻数の減少などの理由から規模は縮小され、また新政権の鳩山首相がタイASEAN会議に出席のため、菅副総裁が代行する総理不在の観艦式となった。

それでも艦隊運動の緻密さは相変わらず練度が高く、素晴らしい式典を披露してくれた。

本誌は晴天に恵まれた23日の予行を、観閲旗艦「くらま」に乗艦して取材させていただいた。

なお「くらま」はこの後母港佐世保に帰港する際、韓国籍タンカーと衝突事故を起こしているが、現時点で原因はタンカー側にあり、「くらま」と隊員の方々には一刻も早く復帰して防衛ラインにたっていただきたいと願うものである。

報告:松永富夫

早朝7時の横須賀基地、 すでに艦上にはお客さんが!手前のくいは 新しい桟橋の建造中で、「ひゅうが」用の 長大なもの。
除籍され、静かに余生を送る元南極観測船 「しらせ」 展示か廃艦かまだ未定
観閲旗艦「くらま」 
赤じゅうたんは防衛大臣などのVIP用
朝8時自衛艦旗掲揚
観閲官着艦、SH-60Jによる着艦。
受閲艦艇が観閲を受ける。
「ひゅうが」「そうりゅう」「おおすみ」
LCACなど
受閲航空部隊が観閲を受ける。
MH-53を2機も飛ばしたのは驚き
「はたかぜ」による祝砲発射
「ゆうべつ」による対潜ロケット弾 ボフォースの発射
「はるしお」型潜水艦による潜航浮上展示、 旧型艦しかできない展示のため間もなく なくなるとの情報、浮上時の迫力は最高!
「ひゅうが」からSH-Kが2機発艦、 「しらね」「くらま」が除籍されれば 次の観閲旗艦は「ひゅうが」だろうか? 観閲官が立つ場所が無いやに聞くが。
LCACの高速走行
「くまたか」(手前)と
「おおたか」による
チャフ発射後の高速走行
US-2(手前青)とUS-1による離着水飛行 (予行ではフライパスのみ)
P-3Cによるチャフフレア発射
帰投、
イージス艦「こんごう」
の後ろに
「あしがら」、
最古(前)と
最新イージス艦の
並航だ
「くらま」デティール、
煙突周りを改修工事してあるので
就役時と印象は異なる。
ピットロードのキットを
今風にするには改造が必要だ。